犬の手作りご飯!栄養バランス
犬の手作りごはんは、市販のドッグフードに比べて「新鮮で安心な食材を使える」「好みや体調に合わせて調整できる」などのメリットがあります。ただし、栄養バランスをしっかり考える必要があります。
栄養バランスが最重要
犬に必要な栄養素は人間と違い、特に以下のバランスが重要です。
犬の理想的な栄養バランスの目安と食材
・たんぱく質(肉・魚・卵など):40〜50%
鶏肉(ささみ、胸肉)、牛赤身肉、豚ヒレ肉、レバー、白身魚(タラ、タイ)、サーモン、卵、豆腐、納豆
これらの食材は消化が良く、良質なたんぱく質を多く含みます。
・野菜類(ビタミン・ミネラル):30%
さつまいも、キャベツ、かぼちゃ、ブロッコリー、にんじん、白菜、パセリ
これらはビタミンA、E、B群、カリウム、食物繊維が豊富です。野菜は加熱・みじん切りで消化しやすくしましょう。
・炭水化物(米・さつまいもなど):20〜30%
白米、オートミール、さつまいも、かぼちゃ、うどん
白米は消化が良く、エネルギー源として最適。さつまいもやかぼちゃもビタミンや食物繊維を補えます。
・脂質(オイルや肉に含まれる脂など):少量でOK
サーモン、白身魚、亜麻仁油、えごま油、オリーブオイル
オメガ3脂肪酸など必須脂肪酸を補うために、少量加えます
具体的な栄養バランスの例
具体的な栄養バランスの例は、以下のとおりです。
| 役割 | 食材例 | 目安割合(体積比) |
| たんぱく質 | 鶏肉50g+豆腐30g | 1 |
| 野菜 | にんじん20g+かぼちゃ20g+キャベツ20g | 1 |
| 炭水化物 | 白米40g+さつまいも20g | 0.5〜1 |
| 脂質 | サーモン10g or 亜麻仁油小さじ1 | 少量 |
このバランスは「たんぱく質:野菜:炭水化物=1:1:0.5〜1」が基本的な目安です。
栄養バランスを考える時のポイント
犬の手作りご飯に使える野菜と、使ってはいけない調味料
犬の手作りご飯に使える野菜
犬のごはんに使える野菜の選び方は、以下のポイントを押さえると安心です。
選び方のポイント
犬に安全な野菜を選ぶ
与えてよい代表的な野菜は、さつまいも、キャベツ、かぼちゃ、ブロッコリー、にんじん、白菜、きゅうり、大根、レタス、アスパラガスなどです。タマネギ、ニラ、長ネギなど中毒を起こす野菜は絶対に避けてください。
加熱して与える
ほとんどの野菜は加熱(茹でる・蒸す)すると消化しやすくなり、胃腸への負担も減ります。
生で与える場合は細かく刻むかすりおろすとよいでしょう。
細かく切る・潰す
大きいままだと喉に詰まらせたり、消化不良の原因になるため、細かく刻む・潰す・ペースト状にするのがおすすめです。
適量を守る
食物繊維が多い野菜(さつまいも、キャベツ、かぼちゃなど)は与えすぎると下痢や便秘の原因になるため、適量を守りましょう。
愛犬の体調やアレルギーに配慮する
初めて与える野菜は少量から始め、体調や便の様子を観察してください。
犬におすすめの野菜例
| 野菜 | 主な栄養素・特徴 | 与え方のポイント |
| さつまいも | 食物繊維・ビタミン群・カリウム | 加熱し細かく刻む |
| キャベツ | ビタミンC・U・食物繊維 | 加熱し細かく刻む |
| かぼちゃ | ビタミンA・C・E・食物繊維 | 加熱し潰す・ペースト状も可 |
| ブロッコリー | ビタミンC・食物繊維・抗酸化成分 | 加熱し小さく切る |
| にんじん | βカロテン・ビタミンA・食物繊維 | 加熱し細かく刻む |
| 白菜 | ビタミンC・カリウム・消化にやさしい | 加熱し細かく刻む |
使ってはいけない調味料
使ってはいけない調味料
- 塩・しょうゆ・味噌
塩分が高く、腎臓や心臓に負担をかけます。 - 砂糖・みりん
肥満や糖尿病リスクを高めます。 - コショウ・唐辛子・わさび・カレー粉・マスタードなどの香辛料
消化器官への強い刺激や、下痢・嘔吐・感覚麻痺の原因になります - だしの素・コンソメ・味の素
塩分や添加物、玉ねぎ成分が含まれる場合があり危険です。 - ケチャップ・ソース・マヨネーズ
塩分や糖分、添加物が多く含まれます。 - 人工甘味料・着色料・保存料などの添加物
消化器官への負担や健康被害のリスクがあります。
基本的に、犬の手作りご飯に、調味料は不要です。
使っても安全な調味料
- 基本的に調味料は不要
犬の食事には味付けが必要なく、素材のうまみだけで十分です。 - 例外的に使えるもの
獣医師やペット用に開発された「塩分ゼロの醤油風発酵調味料」や、犬用に配合された発酵調味液が市販されていますが、必ず犬用商品を選び、量もごく少量にとどめてください
犬の手作りご飯を作る時の注意点
犬の手作りご飯レシピ例
鶏むね肉と野菜のおじや
材料(中型犬1食分目安)
・鶏むね肉 100g
・にんじん 30g
・かぼちゃ 30g
・小松菜 20g
・ごはん 50g
・水 適量
作り方とポイント
・鶏肉と野菜は細かく切り、火が通りやすくしましょう。
・鍋に材料と水を入れてて、野菜がやわらかくなるまで煮ます。
・最後にごはんを加えて煮込み、おかゆ状にしましょう。
・粗熱が取れて、冷めた状態で食べやすい温度にしてから与えましょう。
炊飯器を使った手作りごはんレシピ例
炊飯器で作る犬ごはんのメリット
- 火加減を気にせずほったらかしでOK
- 材料を一緒に加熱するのでうま味や栄養を逃がさない
- まとめて作って冷凍保存も可能
炊飯器で簡単!犬用チキンリゾットのレシピ
材料(中型犬2〜3食分)
・鶏むね肉 150g(皮なし、ひと口大にカット)
・にんじん 30g(みじん切り)
・かぼちゃ 30g(皮と種を取って小さく)
・白米 1/2合(炊いてないもの)
・水 適量(2合炊きの炊飯器なら、2合の水量目安)
作り方とポイント
・鶏肉と野菜は細かく切り、火が通りやすくしましょう。
・炊飯器に白米を入れ、その上に「にんじん」や「かぼちゃ」など火の通りにくい野菜を入れ、最後に鶏むね肉を加え、すべての材料を入れます。
・調味料は一切入れないでください。塩、しょうゆ、だしなど人間用の調味料は使わず、素材のうまみだけで仕上げます。
・ご飯を柔らかく炊くために、通常の炊飯よりも多めの水を加えます。具材が煮崩れるくらいが理想です。
・通常の「白米炊き」モードで炊く。
・炊き上がったら、具をほぐして混ぜる。
・粗熱が取れて、冷めた状態で食べやすい温度にしてから与えましょう。
犬の手作りご飯の保存方法(冷蔵・冷凍)
犬の手作りごはんは冷蔵・冷凍で保存できますが、安全においしく保つためには温度・期間・保存容器に気をつける必要があります。以下にポイントをまとめました。
■ 冷蔵保存(短期向け)
・保存期間:2〜3日以内
・保存容器:密閉できるタッパーやガラス容器(におい移りしにくい)
・温度管理:できるだけ5℃以下で保存
■ 冷凍保存(長期保存向け)
・保存期間:2〜3週間(味・風味が落ちるため)
・保存方法:1食分ずつ小分けして冷凍(ジップ袋 or 冷凍対応タッパー)
冷凍保存する際の注意点
犬の手作りごはんを冷凍保存する際の主な注意点は以下の通りです。
これらのポイントを守ることで、犬の手作りごはんを安全かつおいしく冷凍保存できます。
犬の手作りご飯の保存容器の選び方
犬の食事に適した保存容器を選ぶ際のポイントは以下の通りです。
これらの条件を満たす保存容器を選ぶことで、愛犬の食事を新鮮で安全に保つことができます。
1食分ずつきれいに冷凍できる方法
方法①:シリコンカップや製氷皿で小分け冷凍 → ジップ袋へ
1. 冷ました手作りごはんを1食分ずつシリコンカップや製氷皿に分ける
2. 冷凍庫で数時間~一晩凍らせる
3. 凍ったら型から外して、ジップロックにまとめて保存
メリット
重ねて保存できるので場所をとらない少量ずつ解凍できて便利繰り返し使えるので経済的
方法②:小分け冷凍パック or 冷凍用タッパーを使う
1. ごはんを1食分ずつ測って分ける(犬の体重に合わせて調整)
2. 冷凍保存可能な容器や袋に入れて、平らに整える(解凍しやすくなる)
3. 中身と日付をマスキングテープなどでラベリング
メリット
中身がわかりやすい解凍時に袋のまま湯せん・電子レンジもできる
おすすめの保存容器の一覧
| 種類 | 商品例 | 特徴 |
| シリコンカップ(マフィン型など) | ダイソー/無印良品/Seriaなど | 洗って繰り返し使える。 型抜きしやすい |
| 製氷皿(フタ付き) | IKEA、ニトリなど | 少量冷凍に最適。 1ブロック=約20〜40gの目安に |
| フリーザーバッグ(M〜Lサイズ) | ジップロック、アイラップなど | 薄く平らに冷凍できて、場所を取らない |
| 冷凍対応の小型タッパー | iwaki(ガラス製)、無印(ポリプロピレン製)など | 重ねられて見た目もすっきり。 そのままレンジ可能 |
| ラベル用マスキングテープ | mt、ニチバンなど | 「日付・中身・分量」を書いて貼っておくと便利 |
ワンポイントアドバイス
・1回で食べきれる量を目安にする(食べ残しを出さない)
・冷凍後1〜2週間で使い切る(鮮度を保つため)
・電子レンジ解凍のときはラップから外す or レンジOKの袋を使用
便利な保存のコツ
・シリコンカップや製氷皿に小分け冷凍すると使いやすい
・食材が多いレシピは「食材ごとに下処理して冷凍」して、あとで組み合わせてもOK
・ごはん系とスープ系を別にして保存すればアレンジしやすい
保存に不向きなもの
犬の手作りご飯の解凍方法
犬の手作りご飯の解凍方法
- 冷蔵庫で自然解凍(前日夜に移すのがおすすめ)
- または電子レンジで解凍+加熱し、人肌程度に冷ます
<解凍の注意事項>
- 一度温めた(自然解凍も含む)手作りご飯の再冷凍はNG!
一度温めた(自然解凍も含む)手作りご飯の再冷凍はNG!
一度温めた(自然解凍も含む)手作りご飯の再冷凍がダメな理由は、大きく分けて以下の3つのリスクがあるからです。
① 細菌の繁殖リスクが高まる
・解凍中(特に常温)は、食材の表面温度が10〜40℃の「危険温度帯」に入り、雑菌が急激に増殖しやすくなります。
・再冷凍するとその菌も閉じ込めることになり、次回の解凍時にさらに増殖→食中毒のリスクが高まります。
② 食材の品質・栄養が劣化する
・解凍と再冷凍を繰り返すと、食材の細胞が破壊され、ドリップ(うま味や栄養を含んだ水分)が出てしまう。
・その結果、味・食感・栄養価が大きく落ちる。
③ 水分と油分のバランスが崩れやすい
・手作りごはんは市販のドッグフードよりも水分・脂分が多く傷みやすいです。
・解凍後に再冷凍すると、水分と油が分離して変色や酸化臭が出ることもあります。
まとめ
犬の手作りご飯についてまとめました。必要な栄養素をきちんと考えてその配分にも気をつけて、愛犬のために健康的な手作りご飯を作ってあげてみてはいかがでしょうか。気をつける点としては、調味料は使わない事や、使ってはいけない食材も紹介していますので参考にしてください。また作った手作りご飯を保存する方法として、冷蔵や冷凍を紹介しました。とくに、冷凍の場合は、一度解凍したものを再冷凍するのはNGなので、気をつけてくださいね。愛犬の健康を一番に考えて素敵な生活を楽しんでくださいね。

