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犬にバターを与えても大丈夫?ちょっと気になる犬とバターの関係

犬にバターを与えても大丈夫?ちょっと気になる犬とバターの関係 犬との生活
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犬を飼っている方なら、一度は「人間の食べ物を少し分けてあげたい」と思ったことがあるでしょう。その中でも「バター」は、料理やお菓子作りによく使われるため、愛犬の口に入ってしまうことも少なくありません。

本記事では、バターが犬にとって安全かどうか、また摂取によって起こりうる健康リスク、与える場合の注意点などを解説します。

犬にバターを与えても大丈夫?ちょっと気になる犬とバターの関係

バターの成分と犬への影響

バターの成分

バターが高脂肪・高カロリーであり、塩分や乳糖が含まれるため、犬に与える際には注意が必要です。無塩バターでも脂質や乳糖不耐症のリスクは残るため、積極的に与えるべきではありません。

  • 基本成分(100gあたり)カロリー:約740kcal
  • 脂質:約81g(飽和脂肪酸が多い)
    バターは非常に高脂肪・高カロリーな食品であり、犬に与える際には慎重な配慮が必要です。100gあたり約740kcalものカロリーを含み、脂質は約81gと非常に多く、その多くが飽和脂肪酸で構成されています。この成分は、犬にとってエネルギー源として利用可能ではあるものの、過剰摂取すると肥満や膵炎のリスクを高める可能性があります。
  • タンパク質:約1g
  • 炭水化物約0.1g
  • ナトリウム(加塩バターの場合)約600mg
    バターにはタンパク質が約1g、炭水化物が約0.1gと微量含まれていますが、特に加塩バターの場合はナトリウムが約600mg含まれており、犬にとって塩分過剰となる危険性があります。塩分の過剰摂取は腎機能への負担や高血圧の原因となる可能性があります。

さらに、バターには乳糖がほとんど含まれていないものの、乳製品に敏感な犬では少量でも乳糖不耐症による下痢や軟便を引き起こすことがあります。

このため、無塩バターであっても脂質や乳糖不耐症のリスクは残り、積極的に与えるべき食品ではありません。

犬の健康を守るためには、バターの使用を避けるか、非常に少量かつ頻度を抑えて与えることが推奨されます。

犬への影響

バターを犬に与えることは、食事のバランスに以下のような影響を与える可能性があります。

  • カロリー過多による肥満リスク
    バターは非常に高カロリーで脂肪分が多いため、少量でも犬の1日の必要カロリーを大きく超えてしまう可能性があります。例えば、体重10kgの犬が1日に必要とするカロリー(約630kcal)に対し、バター100gで700~720kcalを摂取してしまうため、肥満につながりやすくなります。
  • 栄養バランスの崩れ
    バターは脂質が主体であり、炭水化物やタンパク質、ビタミン・ミネラルなど他の栄養素がほとんど含まれていません。そのため、総合栄養食であるドッグフードに加えて与えると、脂肪分が過剰になり、栄養バランスが崩れる可能性があります。
  • 臓器への負担
    高脂肪食品であるバターを摂取すると、膵臓や腎臓、心臓などの臓器に負担がかかることがあります。特に膵炎や腎疾患を持つ犬には悪影響を及ぼす可能性が高いため注意が必要です。
  • 塩分過剰摂取のリスク(有塩バターの場合)
    有塩バターには塩分が含まれており、これが腎臓病や高血圧のリスクを高める原因となります。犬用の食事にはすでに適切な塩分量が含まれているため、有塩バターを与えることで塩分過多になる危険性があります。
  • 消化不良や乳糖不耐症
    乳製品由来の乳糖が微量ながら含まれており、多くの犬は乳糖を消化できないため、下痢や嘔吐などの消化器症状を引き起こす可能性があります。乳糖不耐症については、次の記事で詳しく説明しています。

バターは犬にとって毒ではありませんが、高カロリー・高脂肪・塩分過多などの理由から、食事全体の栄養バランスを崩しやすい食品です。継続的な摂取は避け、ごく少量かつ頻度を抑えて与えるべきです。また、健康状態によっては完全に避けた方が安全です。

バターを犬に与えた時の乳糖不耐症について

乳糖不耐症の原因と症状

犬の体は乳糖を分解するための消化酵素「ラクターゼ」の分泌量が少なく、乳糖をうまく消化できない特徴があります。そのため、バターに含まれる乳糖(ラクトース)を摂取すると、消化不良を起こしやすくなります。

乳糖不耐症による主な症状は以下のとおりです。

  • 下痢
    消化不良による腸内環境の乱れが原因。
  • 嘔吐
    胃腸への負担が増加することで発生。
  • 食欲減退
    消化器系の不調が犬の食欲に影響を及ぼします。
  • 脱水症状
    下痢や嘔吐が続く場合、脱水につながる可能性があります。

犬による個体差

乳糖不耐症の感度は犬によって異なります。健康な犬では少量であれば問題ない場合もありますが、敏感な犬や乳糖不耐症の傾向がある犬では、少量でも症状が現れることがあります。

乳糖不耐症にならないための対策

乳糖不耐症にならないための対策は以下のとおりです。

  • 避けるべき食品
    バターだけでなく、チーズやクリームなど乳製品全般に注意が必要です。
  • 無塩バターでも注意
    無塩バターであっても乳糖は含まれているため、完全にリスクを排除することはできません。
  • 異常時の対応
    下痢や嘔吐などの症状が見られた場合は速やかに獣医師に相談してください。
  • 代替品の利用
    乳糖を含まない食品(例:ヤギミルクパウダー)を使用することでリスクを軽減できます。

バターに含まれる乳糖は犬にとって消化が難しく、特に乳糖不耐症の犬では下痢や嘔吐など健康上の問題を引き起こす可能性があります。そのため、バターは積極的に与えるべき食品ではなく、必要な場合でも少量かつ慎重に管理することが推奨されます。

犬にバターを与える際の注意点

犬にバターを与える際の注意点は以下のとおりです。

  • 無塩バターを選ぶ
    有塩バターは塩分過多の原因となり、犬の健康に悪影響を及ぼす可能性があるため、与える場合は、必ず食塩不使用の無塩バターを使用することが推奨されます。
  • 量はごく少量に留める
    バターは高カロリーで脂肪分が多いため、犬には舐める程度の少量を与えることが適切です。過剰摂取は肥満や膵炎などのリスクを高めるため、継続的に与えることは避けるべきです。
  • 初めて与える際はアレルギーや体調変化に注意
    バターに含まれる乳製品成分によって乳糖不耐症やアレルギー反応が出る可能性があります。初めて与える場合は、下痢や嘔吐などの症状がないか注意深く観察する必要があります。
  • 手作りおやつへの利用も慎重に
    手作りのおやつやご飯にバターを使う場合でも、無塩バターを選び、他の食材との塩分バランスを考慮して少量に抑えるべきです。

これらの注意点を守ることで、犬への健康リスクを最小限に抑えながら、安全にバターを取り入れることができます。

与えるなら「ごく少量・無塩・まれに」

どうしてもバターを使った手作りおやつを与えたい場合は、以下のポイントを守りましょう。ただし、バターによる健康リスクは摂取量や犬の健康状態によって異なるため、一概に危険な量を特定することは難しいとされています。

使用するのは無塩バターのみ
塩分の過剰摂取を防ぐためです。

量は小型犬なら耳かき1杯程度が限度
ごく少量のみ与えるようにしましょう。なめる程度や、耳かき一杯程度が適量で、それ以上は肥満や内臓疾患の原因になる可能性があります。

頻度は週に1回未満、毎日の習慣にしない
毎日の習慣にはせず、まれに与える程度にとどめましょう。

健康診断で肝機能・膵機能に問題がない犬のみ
胃腸が弱い犬や持病(特に膵炎や腎臓病)のある犬には絶対に避けるべきです。さらに、健康診断で肝機能や膵機能に問題がないと確認された犬のみが対象となります。

代替案に活用できる犬に安心な「バター風」食材

犬にバターを与えることにはリスクが伴うため、代替として安全で嗜好性の高い「バター風」食材を活用することが推奨されます。脂肪分を控えつつ風味を加える目的で、以下のような選択肢があります。

無糖ピーナッツバター(キシリトール不使用)
ピーナッツバターは犬にとって非常に嗜好性が高く、少量でも満足感を得やすい食品です。ただし、キシリトールが含まれている製品は犬にとって有害であるため、必ずキシリトール不使用のものを選ぶ必要があります。

ココナッツオイル(中鎖脂肪酸が主体)
ココナッツオイルは中鎖脂肪酸を多く含み、エネルギー源として効率的に利用される特性があります。また、適量であれば健康に良い効果をもたらす可能性があります。

ヤギミルクパウダー(乳糖が少ない)
ヤギミルクは牛乳と比べて乳糖が少なく、乳製品に敏感な犬でも比較的消化しやすいとされています。粉末状のものは使いやすく、少量で風味付けとして利用できます。

これらの代替食材は、少量でも犬が満足しやすいという利点があり、バターの代わりとして安全かつ健康的な選択肢となります。ただし、どの食品も過剰摂取は避け、適量を守ることが重要です。

結局、犬にバターを与えるべき?

バターは犬にとって毒ではありませんが、健康リスクが高く、積極的に与えるべき食品ではありません。どうしても与えたい場合は「無塩バター」「ごく少量」「まれに」を徹底し、犬の健康状態を慎重に監視する必要があります。また、代替食品(無糖ピーナッツバターやココナッツオイルなど)を検討する方が安全です

与えるべきではない理由

  • 健康リスク
    バターは高脂肪・高カロリーであり、肥満や膵炎、塩分過多による腎臓への負担、乳糖不耐症やアレルギーの原因となる可能性があります。
  • 栄養価の偏り
    バターは脂質が主体で、犬に必要な他の栄養素(タンパク質、ビタミン、ミネラル)がほとんど含まれていません。
  • 継続的摂取の危険性
    少量であれば問題ない場合もありますが、日常的に与えると肥満や健康問題を引き起こすリスクが高まります。

まとめ

バターは、人間にとってはとてもおいしく、つい愛犬にも与えたくなりますが、犬にとっては、バターは毒ではないが、リスクが高くおすすめできない食品です。愛犬にバターを与える場合は「無塩・ごく少量・まれに」を徹底しましょう。また、胃腸の弱い犬や持病のある犬には絶対に避けるべきです。嗜好性の高い代替食品を活用して、より安全なご褒美を選ぶことが大切です。